射出成形金型.COMの製品改善・成形方法とその効果のポイント

肉盗みによる厚肉部のヒケ対策

ヒケ対策前
プラスチック射出成形では、樹脂の冷却不均一による収縮差が生じるため、厚肉部に表面が凹んだ形状になるヒケと呼ばれる品質不具合が発生しやすくなります。 上図のように、長い取り付けボスを設定している場合には、外観側にヒケが発生することが予想されます。そこで、成形条件でヒケを回避しようとすると、 様々な品質不具合にも繋がる上、成形条件幅も狭くなります。生産性向上のため、金型を改善する必要があります。
ヒケ対策後
金型修正によるヒケ対策としては、様々な手法があります。その一つが、肉厚部分に肉盗みを設ける方法です。 具体的には、上図のように、スライド構造によりボスの付け根部分に肉厚を抑える形状に変更します。 このように、肉盗みを追加することで、ヒケが解消され外観面の仕上がりが改善します。 また、成形条件幅も広くなり、他の品質不具合の誘発も緩和し、生産性を向上させることができます。

製品事例

ボンネット(ガラス繊維入り樹脂)
ボンネット(ガラス繊維入り樹脂)
支持板
支持板
ボディ
ボディ
ボディ
ボディ
ボディ
ボディ
パネル
パネル
ミキシングチャンバー
ミキシングチャンバー
レバー
マシンガン
レバー
マグネットローラー
レバー部品
レバー部品
レバー
レバー
ベース
ベース
ケース
ケース
拍車ベース
拍車ベース
ダイス
ダイス
樹脂コンテナ
樹脂コンテナ
スクリーン
スクリーン
プレート
プレート
ジョイントパイプ
ジョイントパイプ
キャップ
キャップ
ボディー
ボディー
ハーネス結束バンド
ハーネス結束バンド
ボビン
ボビン